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瀬戸内海沿岸を走る観光列車に乗って広島県三原市へ

No. 201

最近、日本各地を走る観光列車の旅が人気を集めています。
車窓から見える美しい日本の風景を楽しみながら、のんびり過ごす…そんな時間を好む人たちが増えているのでしょうね。

今回は瀬戸内海沿岸を走る「瀬戸内マリンビュー」に乗って三原にお出かけしました。
マリンビュー

瀬戸内マリンビューが走るのはJR呉線。
瀬戸内海に浮かぶ島々が望めます。
風景列車名の通り「マリン」を思わせるデザインはブルーの車体をはじめ、あちこちに見られます。
車内1車内2

この列車は海側を向いて座ることができます。
丸くくり抜かれた窓は船に乗っているかのよう。
カウンター席とくに普通乗車券のみで乗れる、窓に面したカウンターシートは人気席。

このマリンビューの発着地は三原(みはら)。
広島県南部にある、瀬戸内沿岸の街です。
レモンの名産地として知られる瀬戸田町へ行く船もここから出ていて、古くから瀬戸内海の交通の要衝として栄えてきました。

三原という地名の由来はその昔、湧原、駒ヶ原、小西原という3つの原(平地)があったことから。

この街の名物といえば…タコです。
タコ像JR三原駅に降り立ち、瀬戸内海を目指して歩いていると、あちこちにタコの像が!
タコ像2

なぜタコなのでしょう?
それは三原はマダコの産地だから。

瀬戸内海に面した三原はタコが生息しやすい環境が整っていることから、江戸時代からタコ漁が栄えてきました。ちなみにタコが好む環境とは海水がきれいで、水温が安定し、砂場と岩場がある場所。この土地ではタコの禁漁期間を設けるなど、古くからタコを大切にしてきました。

とくに三原のタコは足が太く、プリプリとした歯ごたえがあります。
実際、三原でタコの天ぷらをいただいたところ、旨味を含んだ肉厚の身がなかなか噛みごたえがありました。

この太い足は三原の海が潮の流れが速く、岩場に足を踏ん張って生息しなければならないから。この肉厚のタコはお刺身、天ぷらのほか、炊き込みご飯に使われます。
タコ飯

とくに三原では「タコ飯」が有名で、一般家庭でも食事処でも楽しめます。
ブツ切りにしたタコを人参やこんにゃくなどと共に炊いたタコ飯は、タコの風味と旨みがしっかり染み込み、箸がどんどんすすむ美味しさ。

JR三原駅から徒歩約5分の「ウオトシ」では、お魚がたっぷりのお昼の定食に白米かタコ飯を選べました。
もちろん、迷うことなくタコ飯を!
ウオトシ

このタコ飯はもともと漁師が漁で獲ったタコを船で切りわけ、お米と一緒に炊き込んだのが始まりだとか。JR三原駅には昭和28年から「たこ飯」を販売しているそうですよ。

タコの街らしく、三原には「たこもみじ」というお菓子もあります。
たこもみじ広島のお土産といえば「もみじまんじゅう」が有名ですが、三原バージョンのもみじまんじゅうはチーズクリームの甘みに塩味のタコが加わった、ユニークなお味。

さて、三原駅前ではタコと並んでこの踊り子さんたちの像が。
やっさ踊りこれは「やっさ踊り」という、広島県内外から見物客が訪れる「やっさ祭り」で繰り広げられる踊り。もとは三原城の築城を祝って踊ったのがはじまりで、その踊り方も型はなく、賑やかなはやしとともに「やっさ、やっさ」と声をかけるところから、その名がつきました。

毎年8月になると、三原駅周辺を100チーム以上、約7000人の踊り手が練り歩きます。活気あふれるこの踊りを見に来る人たちは2日間で約30万人だそう。
やっさ踊り1

もう1つ、三原を代表するお祭りが「神明祭(しんめいさい)」。
室町時代末期から続いているというこのお祭りでは、植木とだるまの露店がズラリと約500店並びます。別名を「だるま市」「植木市」といい、人々に親しまれてきました。毎年、三原では家族の数だけだるまを買い、神棚にお供えする風習があります。

「やっさ祭り」と「だるま市」。
三原ならではの風物詩をヒントに考えられたのがこちら。
やっさだるマン

三原市公式マスコットキャラクター「やっさだるマン」。
たまたま駅前で彼に出会いました!
こういうの、嬉しいですね。

駅構内にはタコを配した「らっきー神社」もありますよ。
らっきー神社

三原には瀬戸内海マリンビューで訪れましたが、この観光列車は2019年12月下旬で運行を終わり、来年秋には新たな観光列車がお目見えするそうです。
新しい観光列車もやはり車体は青系統の色で、瀬戸内海側に向かって座れるような座席も用意されるそう。楽しみです。

もし、広島県の瀬戸内海沿岸の町を旅するなら、のんびり海を眺められる観光列車を利用してはいかがでしょう。

<ご案内>
ウオトシ
住所 広島県三原市城町2-3-9
TEL 0848-64-4984

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