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信州最古の別所温泉で国宝を愛で、湯浴みを楽しむ

No. 226

以前、レトロな町並みを紹介した長野県上田市から電車で約30分の別所温泉。
真田幸村も愛したといわれるこの温泉は、古代から草津温泉、下呂温泉と並んで「日本三名泉」の1つ。また日本武尊がこの地の7か所に温泉を開き「七苦離の温泉」と名付けたという伝説も残っています。

今回は上田から田園風景を走る上田電鉄別所線に揺られ、終点の別所温泉へ行きました。
訪れる前は信州の古くてひなびた温泉地という印象しかありませんでしたが、なんと国宝の建築物も存在していたのにはビックリ!

では、別所温泉紀行をお楽しみください。

別所温泉駅に到着すると、レトロで愛らしい駅舎が迎えてくれます。
別所温泉駅舎

駅舎の近くには、かつて上田・別所温泉間をつないだ丸窓の電車を展示している場所も。
電車展示

信州最古の温泉といわれる別所温泉は、小さな温泉街。
ここには「安楽寺」をはじめ「常楽寺」「北向観音」といった塩田流北条氏ゆかりのお寺が現存しています。
温泉もお寺も好きという人にはたまらない場所かも!?
温泉街

ところで、「別所」という地名は平維茂が戸隠で暗躍していた鬼女を退治するため北向観音に祈願し、退治に成功したためこの地に別荘を建て、「別所」と呼んだことに由来するそう。

12世紀、別所は木曽義仲が信州を平定するために派遣した軍勢によって放火され、多くの寺院を消失してしまいましたが「大悲殿」と後述する安楽寺の「八角三重塔」は被害を免れました。

その後、別所に建てられた寺院は源頼朝や塩田北条氏によって再建され、やがて「信州の鎌倉」と称されるようになりました。
安楽寺別所は「信州の学海」と呼ばれ、鎌倉仏教や禅宗が栄えました。なかでも禅宗のお寺として建立された安楽寺は上田を代表する古刹。天正十六年(1588)頃、曹洞宗通幻派の高山順京が曹洞宗に改めましたが、日本で最も古い臨済禅宗寺院の1つだとか。

この安楽寺には国宝があります。
それが「八角三重塔」。
長野県で最初に国宝に指定されたこの建物は、木造の八角塔はとしては全国でただ1つだけ。
安楽寺坂道安楽寺本堂の左側が入り口になっており、そこから続く坂道を上っていくと、八角塔へ行くことができます(拝観は有料)。

自然光のあたる時間帯でも真っ直ぐ伸びた杉やヒノキなどの木が鬱蒼と生い茂っているせいで仄暗い坂道。
安楽寺坂道2八角三重塔がほんの少しだけ姿を見せたときから、空気がおごそかなものに変わり、背筋が引き締まる思いでした。

こちらが国宝八角三重塔。
山の中腹に静かに佇む中世の建築物…。
生きている次元が一瞬、変わったかのような錯覚を起こしました。
建物の建立時期は調査の結果、1290年代であることが判明しています。
八角三重塔

見ると四重塔ですが、建築の世界では一番下の屋根は裳階(もこし)といわれる「ひさし」にあたるそうです。

すべて木造りで、シンプルで美しい!
塔の頂上には9つの輪がついた相輪(そうりん)が配されています。

角層にゆるやかなカーブを描く屋根の下には詰組(つめぐみ)といわれる木組がなされ、ひさしを外に張り出すために工夫されたもの。
秩序ある美を感じます。
詰組一つ一つに丁寧さを感じる詰組は鎌倉時代に中国から伝わった「禅宗様(ぜんしゅうよう)」という建築様式なのだそう。

天下の名塔といわれる日本唯一の八角三重塔が、なぜ安楽寺の境内に建てられたのかは、はっきりとわからないそう。
ただし、日本に仏教を伝えた中国の技術が日本で生かされたことだけは間違いないようです。

美しい八角三重塔を目に心にしっかりと焼き付けたくて、しばらく塔の前から離れることができませんでした。

国宝建築を鑑賞した後は別所温泉の立ち寄り湯へ。
この温泉地では公衆浴場がいくつかありますが、今回私が入浴したのは北向観音近くにある「大師湯」。
大師湯

ここは慈覚大師ゆかりの湯。
平安期の825年、比叡山延暦寺の座主円仁の慈覚大師が北向観音堂を建立するため、好んで入浴したことから、この名前が付けられたそう。

10人も入れば賑わう浴場では地元のご婦人方と一緒に湯浴みを楽しみました。
「ここは源泉かけ流しのお風呂だから、よく通っているの」と、湯船につかりながらお話をうかがいましたよ。

別所温泉の泉質は弱アルカリ性。
肌の古い角質層をやわらかくさせ、スベスベになる「美人の湯」というわけですね。
温かい湯を飲むと胃の緊張が弱まり、冷泉は胃の胃酸減少や便秘などに効果が期待できるとか。

温泉街には立ち寄り湯のほか、飲泉塔や足湯がいくつか設けられているのも嬉しいですね。
もし別所温泉にいらっしゃると時は温泉マップをゲットして、気になるところを巡ってくださいね。

さて、別所温泉から再び上田電鉄に乗り、上田へ。
乗車した車両のシートが私好みの配色で気分もアガりました。
丸窓といいシートの配色といい、上田電鉄はおしゃれですね(^o^)
車両シート

上田に到着した頃は夕食の時間。
JR上田駅近くのお蕎麦屋さんで、信州名物のお蕎麦をいただきましたよ。
信州そば風味豊かな麺とおだしの旨味に瞑目しながらも、箸が止まりませんでした。

温泉地も近く、お蕎麦も美味しい上田。
また近いうちにお出かけしたいと思います。

<ご案内>
安楽寺
上田市別所温泉2361
TEL0268-38-2062
http://www.anrakuji.com/

別所温泉共同浴場
https://www.besshoonsen-zaisanku.com/bath/

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