御殿場の秩父宮記念公園で、さわやかなひとときを
No. 370
あっという間に4月後半になりました。新しく環境が変わった方もそろそろ生活に慣れたころではないでしょうか。知らないうちにストレスや疲れがたまっていることも多い時期です。ぜひ気分転換をしにお出かけしませんか。今回わたしは、静岡県御殿場市にある「秩父宮記念公園」へ行ってきましたよ。

公園へのアクセスは、JR「御殿場駅」からバスで10分ほど。無料の送迎バスも出ています。駐車場は1回200円ですが、公園内のショップや喫茶を利用すると駐車料金が無料になります。入場料は一般300円です。
公式サイトによると、秩父宮記念公園は「昭和16年9月から約10年間、秩父宮両殿下が実際にお住まいになられていたご別邸を、秩父宮妃勢津子殿下が平成7年8月にお亡くなりになられた際のご遺言により御殿場市に御遺贈いただき、園内を整備し平成15年4月に開園した公園」とのこと。エントランスの向こうは圧巻のヒノキ林が広がっており、木漏れ日がキラキラと輝いてとてもきれいでした。

東京ドームの約1.5倍の広さがあるという園内は、とてものどかな雰囲気。桜の見ごろはやや過ぎていましたが、うつくしく咲く春の花々に心が癒されます。紅葉の時期に訪れてもよさそうですね。

こちらはビオラでしょうか。紫色のグラデーションになった花びらが、地面の土の茶色や濃い緑の葉に引き立てられて凛として見えます。

名前がわからないのですが、あざやかな黄色が印象的な可憐な花。

ブドウのような見た目がかわいいムスカリ。花言葉は「通じ合う心」「明るい未来」などのほか「失望」や「失意」という意味もあるそうです。

桃色の花をつけた木々。のどかで愛らしくて春を感じます。

こちらも花の名前がわからないのですが、コサージュみたいでとてもきれいです。

両殿下が実際に住まわれていた母屋。

母屋からの眺め。木々の向こうには富士山がそびえています。

記念館では、秩父宮家から遺贈された品々を見ることが可能。勢津子妃殿下が実際に着ていらしたというドレスや着物が展示されていて、とてもきれいでした。

母屋の内部。こちらはリビングです。英国風の格調高いインテリアがとても魅力的で、見惚れてしまいました。こんなリビングなら、ゆったりとくつろげそうですね。

母屋内にある炉の間。和洋折衷な雰囲気がおしゃれです。

和室には鏡台が置かれていて、実際に生活されていたという名残を感じます。

記念館の奥はヒノキと竹の林になっていて、防空壕があるとのことで見に行くことに。

こちらは両陛下専用の防空壕。

熱風でさまざまなものが入り込まないよう入り組んだ作りになっていましたが、暗くひんやりとした空気と歴史の重みを感じてなんとなく怖くなり、入り口までしか入ることができませんでした。

両陛下専用のほか将校専用と御付きの方々用の3つがあり、現在は2つが公開されています。

将校用防空壕の内部。子どもの歴史教育にもなるのではないかと思います。

園内には畑もありました。喫茶「うぐいす亭」では、園内でとれた野菜を使ったメニューが楽しめるようです。

わたしはショップで、園内でとれたタケノコを使ったピクルス、富士山紅茶、御殿場カレーをおみやげに購入。とれたてそのままのタケノコや草花、地ビール、名産品などさまざまなものが販売されていて、見ているだけでも楽しい気分になりました。

今回は、御殿場にある「秩父宮記念公園」をご紹介しましたが、いかがでしたか。四季折々の草花を楽しめるので、どんな時期に行っても季節の魅力を味わえますよ。みなさんもぜひおしゃれをして、お出かけしてみてください。心がすっきりとリフレッシュします。
<秩父宮記念公園>
静岡県御殿場市東田中1507-7
0550-82-5110
開園時間:4月/9:00~17:00(入園16:30まで)、5月・9月~3月/9:00~16:30(入園16:00まで)、6月~8月/9:00~17:30(入園17:00まで)
休園日:毎月第3月曜日(月曜日に祝日開園した場合は、その翌日)、5月・1月は変則、年末年始
入園料:一般300円、小・中学生150円
※営業時間などの詳しい情報は、お問い合わせください。