大倉山のシンボル。壮麗な「大倉山記念館」へ
No. 305
東急東横線「大倉山」駅から徒歩約5分。
駅舎に近い丘の上には自然豊かな公園が広がっています。
今回は大倉山のシンボルである「大倉山記念館」を訪ねてみました。
駅から坂を上っていると記念館への案内看板を見つけました。
大倉山は「山」と付けられていますが、地元の人々が気軽にお散歩できるほど、坂もゆるやかで、山頂にある記念館まで数分で着きます。
記念館が奥に見える遊歩道は大きくて緑深い樹木が続きます。白い外観が少しずつ見えてきて、ワクワクしながら歩きましたよ。
こちらが白亜の殿堂「大倉山記念館」。
ギリシャ神殿を思わせるシンメトリーの外観がアカデミックなムードを漂わせています。
この記念館は先日紹介した渋谷金王八幡宮同様、映画やドラマのロケに使われてきました。『リーガルV』や『相棒』、『半沢直樹』などなど。
大倉山記念館は実業家で東洋大学学長を務めた大倉邦彦氏が、当初は「大倉精神文化研究所」の本館として1932(昭和7)年に設立しました。
外観は古代ギリシャ文明よりも古い「クレタ・ミケーネ文明」の建築様式が取り入れられています。設計した長野宇平治(ながの うへいじ)はこれを「プレ・ヘレニック様式」と名付けました。プレ・ヘレニックとはプレ(前身)、ヘレニック(ギリシャの)という意味です。
ちなみに長野宇平治は「日本銀行本館」や「奈良ホテル」などを設計した建築家・辰野金吾の弟子。辰野金吾の師は「鹿鳴館」や「ニコライ堂」を手掛けたことで知られ、近代の日本建築の礎を築いた、英国人建築家のジョサイア・コンドル。明治以降、日本を代表する建築家を育成してきた人物です。この大倉山記念館にはコンドルと辰野金吾のエッセンスが設計に受け継がれているようです。
階段を上り、エントランスに足を踏み入れると、目の前には大階段がそびえています。風格を感じさせる階段はドラマや映画の舞台としても映えますね。
階段の手すりをはじめ、色々なところに三角形や円盤型など、簡単にいえば幾何学模様の装飾が施されています。
階段の吹抜け部分の天井高は21m。コハク色に輝くステンドグラスから自然光がもれ、神秘的な雰囲気。
ずっと見上げていたくなる、美しい空間です。
ステンドグラスの脇に配された柱にテラコッタ製の16体の獅子と鷲が空間を見守っています。
1体ずつ表情が異なるので、色々な方向から見てみるのもよいでしょう。
この臨場感あふれる彫刻は東京美術学校(現在の東京芸術大学)で教授でもあった彫刻家・水谷鐵也の作品です。
大階段を上がり、エントランスを見下ろしました。
手すりには列柱や壺を思わせるユニークなデザインが施されています。
この記念館は1981(昭和56)年に横浜市が研究所から寄贈を受け、3年後に横浜市大倉山記念館として一般に開放されました。ホールのほか、ギャラリーや会議室などを使用することも可能です(有料)。
記念館の外に整備された公園にはハナミズキやヤマボウシ、クスノキなどが植えられ、ベンチも用意されています。また、有名なのが梅林。この界隈では梅の名所として知られ、見ごろを迎えると多くの人で賑わうそうです。
さて、下山して大倉山駅前から東へ延びる「エルム通り商店街」へランチに出かけましょう。
この日は通り沿いにある「農家ダイニング そざいや」へ。農園が経営しているレストランだけに、お店の外には野菜の自動販売機もありますよ。
オーダーしたのは「ジューシー鶏のから揚げ定食」。
最初に出されたのは野菜サラダ。エディブルフラワーの菊も入っていましたよ。
唐揚げの上には大根おろしが綿帽子のようにたっぷりのっています。
鶏肉、大根おろし、そしてポン酢の絶妙な三位一体!
農家レストランでも、野菜が中心のメニューだけでなくお肉類も充実しているお店って大好きです♪
ごはんも白米か炊き込みご飯が選べます。
私はドリンクに紫蘇ジュースを選びましたが、このお店ではグリーンスムージーが人気だそう。ランチタイムにも飲むことができます。
美しく、感性を刺激する記念館のある大倉山。
次回は梅の季節に訪れたいですね。
<ご案内>
大倉山記念館
神奈川県横浜市港北区大倉山2丁目10-1
TEL 045-544-1881
https://o-kurayama.com/
そざいや
神奈川県横浜市港北区大倉山3-29-1 柿沼ビル1F
TEL 045-642-7226
https://www.facebook.com/farmersdining.sozaiya
まずはご試着ください♪
フォンテーヌを探すウィッグショップについて詳しく知りたい方はコチラ!
おしゃれに。FONTAINE