神楽坂でフランス郷土菓子と名画座系映画館を楽しむ
No. 339
東京のなかでもフランス料理店が点在する街、神楽坂。
2020年、この街にオープンした「オー・メルベイユ・ドゥ・フレッド」もまた、フランスの風を届けてくれるパティスリーです。
こちらの名物はメルベイユというフランスの郷土菓子。
ときめく心とともに、お店を訪ねてみました。
東京メトロ「神楽坂」駅から歩いてすぐの「オー・メルベイユ・ドゥ・フレッド」。
ゴージャスなシャンデリアがこれでもか!といわんばかりの存在感を放ち、道行く人の目を奪っています。
1階はショップと厨房、2、3階がカフェという構成となっています。
オープン以来、カフェの利用客が多いらしく、この日も満員。私は3組目の案内でした。
けれど、1階のウェイティングスペースで厨房の職人さんがパンや看板商品のメルベイユを作る様子をガラス越しに眺めることができるので、待ち時間もなかなか楽しい♪
私が案内されたのは3階のカフェ。
螺旋階段が気分を盛り上げます。
2階と比べてテーブルも少なく、こぢんまりとした居心地のよいスペース。
カフェのテーブルやふかふかのチェアはフランスから取り寄せたものだそうです。
ここではデザートのほか、軽食の用意もあります。
ランチがまだだったこともあり、サンドイッチプレートをオーダー。
嬉しいことにメルベイユが1つ付いている、というではないですか!
ところで、お店のサービスを担当しているのは全員、外国人。
なんだか欧米の街角のカフェに立ち寄った気分になれます。
運ばれてきたのがこちら。
サンドイッチはブリオッシュにリコッタチーズとドライトマト、サーモンが挟まれたもの。これはたっぷりのリコッタチーズが塗られたうえにドライトマトがのせられたもの。見た目はこぶりですが、意外にもボリュームがあります。
サラダはレタスの上に小さな角切りのニンジンをトッピングした大変シンプルなもの。この(驚きの)プレゼンテーションは初めてでした。ドレッシングはなかなか美味でした。
そして、お初のメルベイユ!
フランス北部やフランドル地方の郷土菓子であるメルベイユはメレンゲ生地をホイップクリームで覆い、細かいチョコレートやナッツなどをまぶしたお菓子。
私が食したのは「サン・キュロット」という種類で、メレンゲにキャラメルホイップクリームをのせ、クリスタルメレンゲチップがまぶされています。
生まれて初めてのメルベイユは香ばしいキャラメルクリームがあっという間に溶け、口のなかが甘やかな風味に満たされます。
けれど、味わい尽くすというよりは、口のなかの滞留時間はあっという間。
いつのまにか胃袋に落ちていった…という感想です。
キャラメルが好きな人には、ぜひチョイスしてみてくださいね。
店頭ではさまざまなメルベイユのほか、メレンゲやワッフル、クラミックというパンを求めることができますよ。
さて、神楽坂に来たからにはぜひこちらも。
名画座系の映画館「ギンレイホール」です。
1974年に創業したこの映画館。実は入居する築63年の銀鈴会館ビルの老朽化に伴い、立退き移転する予定です。移転先はこれから決まるようですが、現在の場所での営業は2022年11月27日(日)まで。
この映画館では通常、2本立ての作品を上映。
名画座系の映画館が閉館していっている都内ではありがたい存在です。
コロナ禍の影響を受け、閉館のピンチにも見舞われましたが、クラウドファンディングで支援を募り、目標の倍以上にあたる約2200万円を集めたことをご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね。このことはまだまだ銀幕の映画が健在であることを世間に知らしめた出来事でした。
映画監督の故森田芳光氏も若い頃、このギンレイホールのスタッフだったそうです。
2021年には森田監督の生誕70周年(没後10年)記念として、彼がメガフォンをとった3作を上映したことも。古巣の映画館での上映に森田監督のファンはとても心があたためられたたことでしょう。
レトロな空気感をたっぷり含んだ内装、手書きの上映タイトルは移転後もこのままであってほしいです。
ぜひ、名画座系の映画館ファンの方は閉館前に足を運んでみてくださいね。
<ご案内>
オー・メルベイユ・ドゥ・フレッド
東京都新宿区矢来町107-2
TEL 03-5579-8353
https://auxmerveilleux.com/ja/
ギンレイホール
東京都新宿区神楽坂2-19
TEL 03-3269-3852
https://www.ginreihall.com
※2022年11月27日まで
まずはご試着ください♪
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