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メインイメージ

3年ぶりに復活!世田谷に冬を告げる「世田谷ボロ市」

No. 353

世田谷の冬の風物詩として知られる「世田谷ボロ市」をご存じでしょうか。
開催は年に4日。日にちも定められ、毎年12月(15日・16日)と1月(15日・16日)です。世田谷最大にして歴史あるフリ―マーケットといわれるボロ市を訪れる人の数はコロナ禍以前で約80万人といわれ、市の立つ通りは多くの人の熱気であふれています。
ボロ市通りイメージ

コロナ禍の影響で2019年以降中止されていましたが、2022年に復活!
2022年12月15日に訪れた時の様子をお届けします。

午前中に最寄りの世田谷線「世田谷」駅に降りると、すでに通りには多くの人だかりができていました。連なる露店で掘り出し物を狙っている皆さんの熱気ムンムン!
コロナ禍でこんな光景からは遠ざかっていたので、なんだか日常が戻ってきたようでワクワクしました。
通りの露店

ここでボロ市の歴史にふれておきましょう。
その発祥は安土桃山時代。
関東地方を支配していた小田原城主・北条氏政が天正6年(1578年)に世田谷新宿(今の世田谷1丁目付近)に「楽市」を開いたことに端を発します。現在に至るまで4世紀という長い長い歴史を誇っているのです。
福助さんたち

楽市はやがて自然消滅しましたが、市の文化は残り、形を変えて受け継がれていったようです。
そして明治以降は現在のように12月15日・16日、1月15日・16日に開催されるようになりました。当時は農具などが中心でしたが、明治20年代以降は古着やボロ布がよく売られるようになったことから「ボロ市」という名前になったそうです。

ボロ市には700もの露店がズラリと連なり、バラエティ豊かなモノにあふれています。
おなじみの着物や古着はもちろん、骨董品、楽器、曲げわっぱ、包丁、まな板、注連飾り、詰め放題のお茶のほか、変わったところでは江戸時代の教科書や昔懐かしい薬箱なども。
着物の露店

包丁の露店

教科書の露店

さて、久しぶりのボロ市を訪れるたらぜひとも購入したいモノがありました。
それはボロ市名物「代官餅」。毎年3種(あんこ、きなこ、辛み)が販売され、どれか1種でもゲットしたいと思っていたのです。
しかし、販売会場に行くとすでに長い行列…。スタッフの方から「購入するなら1時間以上待ちますね」と言われました。
ちなみに今回はあんこ餅のみの販売。
代官餅を求める人の多さに負けてしまい、大好物の代官餅は今回、泣く泣く諦めました。

さて、ボロ市に来たらぜひ訪れてほしい場所があります。
それは「世田谷代官屋敷」。
代官屋敷外観

このあたりはかつて彦根藩(藩庁は滋賀県彦根市の彦根城)の世田谷領でした。
このお屋敷は代官を務めた大場家の私邸であり役宅。面積57.84坪(191.2平米)で寄棟造り、茅葺きの重厚な邸宅で、緑豊かなお庭も散策することができます。
代官屋敷の花

ここはさっきまでの人出の多さが消え失せ、クールダウンにおすすめしたいスポット。

偶然にもくす玉開きの現場に立ち会うことができました。
くす玉開き

くす玉が割れる瞬間をスマホにおさめようと目論む人たちの多いこと!
皆、久しぶりに開催されるボロ市を待っていたのですね。

さて、私が好きなのは夕暮れから夜にかけてのボロ市。
夕暮れの通り

夜の露店軒先

露店の軒先に灯りがともされはじめる頃も多くの人たちが通りを行き交います。
屋台イメージ

この光景が情緒を誘い、世田谷の冬の風物詩はまさにこれだな!と感じるのです。

次回の開催は2023年1月15・16日。
ぜひ、皆さんも掘り出し物を探しながら通りを歩いてみませんか。
人形露店

<ご案内>
世田谷ボロ市
東京都世田谷区世田谷1丁目「ボロ市通り」とその周辺
2023年1月15日・16日
午前9時~午後6時
https://www.city.setagaya.lg.jp/setagaya/001/003/d00125000.html

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