「おばあちゃんの原宿」は健在。巣鴨地蔵通り商店街へ
No. 190
JR巣鴨駅から徒歩約3分の「巣鴨地蔵通り商店街」には下町情緒あふれる、のんびりとした空気が漂っています。
眞性寺の交差点から都電「庚申塚」駅まで続く商店街では、巣鴨名物の塩大福や元気になるといわれる「赤パンツ」、お財布や日用雑貨などを売るお店が並んでいます。
今日は「おばあちゃんだけではもったいない!」をテーマに、巣鴨地蔵通り商店街にお出かけします。
巣鴨の代名詞といわれるのが「とげ抜き地蔵尊」。
正式名称は「曹洞宗萬頂山高岩寺」といいます。
このお寺は慶長元年(1596年)に江戸の湯島に開かれて、約60年後に下谷屏風坂に移り、ここ巣鴨には明治24年(1891年)に移転しました。
とげ抜き地蔵尊は地蔵通り商店街に入って約5分の場所にあります。
それほど広くはない境内ではお線香の煙を両手に受けて、体の気になるところに当てる人も多くいらっしゃいます。
毎月4、14、24日は地蔵尊のご縁日で、普段より多くの人たちで賑わいます。
本堂でお参りをすませると、ツウはあるものを購入します。
それは「とげぬき地蔵尊御影」。
縦4cm×横1.5cmの和紙に尊像が描かれたもので、体の痛いところに貼ったり、喉に魚の骨が刺さった時に飲むとよいといわれています。
本堂の脇には通称「洗い観音」といわれる「聖観世音菩薩」が。
この観音様は江戸時代最大の火事であった「明暦の大火」(1657年)で妻を亡くした、屋根屋喜平次という人物が寄進した像が始まりで、水をかけて自分の悪い部分を洗うと治るという言い伝えがあります。
訪れた時には、何人もの人が並んでいました。
この観音さまは多くの人が長年にわたりタワシで擦ったせいで表面がすり減り、今では布で洗うことになっているそうです。
高岩寺を後にして、見つけたのは赤パンツのお店。
巣鴨に行ったら、とげ抜き地蔵尊で健康を祈願して、必ず赤パンツを買って帰るという方もいらっしゃいますね。これはおばあちゃん世代に限らず、若い人も取り入れているようです。
赤パンツを履くと元気になると言われている理由は諸説ありますが、東洋医学によると、赤色の下着を身につけるとおヘソの下にある元気が出るツボの気が巡るようになり、血行が良くなるとか。
たしかに、赤色は見ているだけでも体がホカホカしてくるような気がしますね。
また、赤色には「魔除け」の力があるといわれているから、邪なエネルギーを寄せつけないお守りのような効果もあるのかもしれません。
個人的に大好物なのは「みずの」の塩大福。
塩加減がなんとも絶妙な塩大福を目的にわざわざ巣鴨にやって来る人も多いほどです。夕方には完売することもあるので、購入する場合はお早めに。
細長いカタチの塩大福の原材料には北海道産の小豆、宮城県産のもち米、赤穂の塩など。こだわり抜いた材料が使われ、しっとりとした上品な甘みが楽しめます。
最近では胡麻を使った健康的なスイーツも登場しました。
胡麻の専門店「ごま福堂」の胡麻ソフトクリームがそう。
金胡麻と黒胡麻の2種があります。
どちらにも木槌で叩かれた、風味豊かな胡麻がたっぷりトッピングされています。
今回は豆乳に黒胡麻が練り込まれたソフトを注文してみました。
胡麻をふりかけているところも見えますよ。
これが出来上がり!
黒色が迫力ありますね~。
食べてみると、胡麻特有の香ばしさが口のなかに広がる!
豆乳を使っているせいか、わりとあっさり目のお味です。
また、地蔵通り商店街には、昔ながらのお店が軒を連ねます。
お財布や痰切飴、お地蔵さんのお守りなど、見ていてホンワカするものばかり。
今、流行のタピオカドリンクのお店もオープンし、学校帰りの女子高生たちが「どれにする? 何をトッピングしよう?」と店頭で迷っている姿も見られました。
大きなお地蔵さんは「江戸六地蔵」の1つ。
正式名称は「醫王山東光院眞性寺」といいます。
このお寺は奈良県桜井市が総本山である長谷寺の末寺で、聖武天皇の勅願により行基菩薩が開いたといわれています。なお、江戸幕府8代将軍徳川吉宗もこのお寺によく立ち寄ったそうです。
「おばあちゃんの原宿」こと巣鴨は今もなお健在でした。
下町の人情味にふれたい時は巣鴨に足を伸ばしてみてはいかがでしょう。
<ご案内>
曹洞宗萬頂山高岩寺
東京都豊島区巣鴨3-35-2
みずの
東京都豊島区巣鴨3-33-3
https://shiodaifuku.co.jp/
ごま福堂
東京都豊島区巣鴨3-19-13
http://www.terakoyahonpo.jp/fs/senbei/c/product06
醫王山東光院眞性寺
東京都豊島区巣鴨3-2
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